デンマルク国の話 by 相原
2014-02-12


 我々日本人の真の精神を蘇生させるには、遠回りかもしれませんが新しい教育の実現が必要だと思います。平成24年末政権交替があって、先行き我が国の政治が変わっていくことが期待されるのですが、教育も大きく改革してもらいたいものです。

ところで戦後教育は失敗でした。太平洋戦争敗戦後占領政策遂行を目的に米国より与えられた憲法と教育方針とを長く維持してきた戦後教育は、占領政策の目的が二度と日本の大国化を阻止することであり、元々目的が違っていただけにわが国が求めるべき人材育成に成功し得なかったことは当然のことだったのです。道徳、愛国心、伝統、宗教などが軽視され教育にかかわる責任体制も教育基本法を抜本改定し戦後日本人の軟な精神と根性を正し、改めて自立自尊の精神を再生することで、属国からの独立と真の日本国の実現を果たし、日本人の精神改革を実現しなければならないと思うのです。

そのためには義務教育は無論のこと成人教育にも配慮して、日本人全体の品格の向上と人間性の強化を図りたいのです。それには、まずは幼児期の教育から始めなければなりません。幼児期の脳の能力と柔軟さとには驚くほどのものがあり、この時期に教える内容と教育方法については十分吟味すべきだと思います。就学以降の義務教育では社会で生きていくために必須な「読み書きそろばん」を強制的に教えるともに、高学年では勉強の面白さを感じさせるよう指導することが必要です。いわゆる高学年では子供たちに自信を持たせるよう指導する必要があるということです。自信とは自分を信ずることですが、学業への自信がつけば自ずと勉強が楽しくなり、自発的に勉強が進むこととなるでしょう。これでこそ子供たちの能力を引出すことのできるエジュケーションとなり、義務教育は大成功となることでしょう。従って、この時期の教育を
担当する教師の役割は、子供たちに自信を持たせることなのです。その時には教師と生徒たちには強い絆が生まれ、それは一生を通しての長く深い付合いとなることでしよう。
教師は長いこと先生であったことを喜び、懐かしみつつ人生を過ごすことでしょう。教師冥利に尽きるとはこのことではないでしょうか。国旗掲揚に起立せず国歌を斉唱しない教師がいるといいますが、愛国心を否定するのでしょう、このような教師に国と子供たちとを思いやる教育はできるはずがないと思うのです。

 次に、育児教育を担う母親と労働力として仕事を担う女性の一人二役について考えてみたいと思います。
「乳児は肌身離さず、幼児は手を離さず、児童からは目を離さず、青年からは心を離さずに」といいますが、育児は基本的に母親が共稼ぎをしながらできるものではありません。年寄りがいる3世代同居家族とかチャイルドヘルパーを雇える家庭以外無理なのです。特に、乳児を抱きしめて育児する母親の役割は誰にも代われるものではありません。昨今の社会は、女性に母親の役目と労働者の役割とを期待しているようですが、これはおかしいことです。
女性に一人二役を要求することは基本的に無理でありおかしいことなのです。子供たちを立派に育てることで、母親は一人の人間としての役割を十分果たしたと自他共に評価すべきなのです。無論その上で他の仕事もやり遂げようとする女性の考えを否定するものではありませんし、また、夫婦の共同作業としての育児を否定するものでもありません。
社会が一般論として女性に一人二役を要求することを当然とすることはおかしいということなのです。

今の日本では多くの可笑しなことがあることを、多くの国民は知っているはずです。
政治も外交も教育も、何故長い間それを改善しようとする行動が起きないのでしょうか。
改めて我々日本人の心は、今何か間違いか勘違いかをしているのではないでしょうか。
改めて内村鑑三氏が言った精神的劣化が民族のそして国の衰退につながることに気付くべきだと訴えたいのです。






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