仙台 相原です。
久し振りに「燦々会ページ」に投稿したいと思うのですが、宜しかったらアップ願いたいのです。
テーマは「デンマルク国の話」なのですが、実は今年の年賀状にこのことを書きましたところ、何人かの方から前向きのコメントを頂いたのです。
ということで、年賀状向け原文を皆さんに届けてみたいと思うのです。よろしく.
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デンマルク国の話 相原
〓 国は戦争に負けても亡びはしない
「デンマルク国の話」この話は、内村鑑三氏が約100年前に、1864年の対プロイセン戦争に敗戦したデンマークがその後どのように復興していったかについて語ったものです。「信仰と樹木とを以て国を救いし話」と副題されています。その中で内村氏は、3つの教訓を言い残しています。
1.国は戦争に負けても亡びません。国の興亡はその民の平素の修養によります。善き宗教、善き道徳、善き精神があれば国は戦争に負けても衰えないのです。
2.天然には無限的生産力があります。小国デンマークであっても国内を開発すべきです。
3.国の実力は軍隊やお金ではなく信仰の力です。
これら3つの中で私は「国の興亡は国民の修養による」とすることに大いに関心を持つのです。
修養とは「精神を鍛錬し優れた人格を形成すること」と広辞苑にあります。
氏は「戦争に負けても、精神に負けない民が真に偉大な民である」と語っているのですが、翻ってわが国日本は、太平洋戦争敗戦後どうであったでしょうか。我が国は大戦に大敗しそして精神面でも大敗したのです。そして敗戦後70年近く経過する今でも、この2つの敗戦は続いています。「米国に物言えぬわが国日本、そして自立自尊の精神を持てぬ我々日本人」これが現在の日本の実態だと思います。
我々日本人は今「国は戦争に負けても亡びませんが、精神で負けた時にこそ滅ぶのです」という内村鑑三氏の言葉を改めて思い返すべきだと思うのです。
〓 自立自尊の精神を失くした人々
人間にとって大切なことの一つは、社会生活において自由が確保できることだといいます。
自由を持てることが人間として最も基本的な喜びであるというのです。しかし今の日本にはそのことが当てはまらない人たちがいるようです。何故なら、何事も自己責任を前提として「自由」を堅持していくよりも、誰かが決めてくれる「枠組」に従っていく方が気楽で居心地がよいと考える人々がいるらしいからです。 「自由より、束縛の中の気儘」を好んでいる人々がいるというのです。
その人々は安全保障問題でも外交問題にしても結局は自分で決められないでいるように見えるからです。
その良い例は「自分の身は自分で守る」という当り前のことができない日本の自国防衛忌避意識にみることができます。国家の最も基本的事項である国防を他国に依存すれば、他のあらかたのことは相手の言う通りにしなければならなくなるのは理屈です。借りは必ず返さなければならないのです。
このように自立自尊の精神を堅持できず自国の防衛さえも他国任せにしている様は、精神的敗戦国の証左ではないでしょうか。しかしこんなつまらぬことを長年続けている原因を他国の所為にしてはなりません、この問題は今や我々日本人自身が解決すべき民族的課題となっているのです。
〓 必要な我が国教育の改革
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